東京に住む
関西のど田舎で生まれ育った自分にとって、”東京に住む”ということは特別な何かだった。
人生初の転職をしたので今月から生まれて初めて東京に住むことになった。引っ越しが決まってからの2ヶ月はずっと遠足前日のようにふわふわしていた。
Dオタなので舞浜にはしょっちゅう来ていたが、東京はいつも寝泊まりするだけで馴染みがない。全く土地勘もない中で、我ながらいい部屋を見つけて住み始めたわけだが、するとどうだ。思いの外心躍らない。
いつでも映画見に行けるぞとか、いつでもクラブ行けるぞとか意気込んでいたはずが、全然そんな生活になっていないではないか。まあ映画館もクラブも行ったが。
自分の東京観の薄っぺらさに驚いた。あまりに娯楽のない田舎で育ったせいか、東京は無尽蔵に面白い場所だと思っていたが、住んでみればただの場所だった。お上りさんとして浮かれるわけでもなく、ただ淡々と日々を過ごしている。特に目新しい出来事が起きるわけでもなく、なんの特別さもないただ自分の想像できる範囲での生活しかできていない。結局、面白いものがひとりでにやってくるなんてことはなく、自分から何かをしなければ、ただ漠然と東京に住んでいるだけなのだ。
幸い、自分の住む街は掘りがいのある面白い街だそうだ。新しい職場もいい雰囲気だし、暫くはここに根を張り、ゆっくり時間をかけて東京と向き合っていきたい。
初投稿
もうこれで何度目の正直かわからない。
二年前に開設したまま放置していたこのブログだが、今度こそは飽きずに運用していきたい。